4/25 木曜日

 大学二年生になってはや二週間が経過した。あまりにも早すぎる。そして常々思うのが大学生ってこんなもんか?という疑問と落胆である。ドのつく田舎から都会の大学に進学した、訳でもないがそれなりに夢と希望を胸に抱いて門をくぐったはずだ。しかし待っていたのはダルすぎる一限と無気力な学生と爆混みの食堂である。一体何なんだマジで。食い意地だけは立派だ。都会の大学というだけあって色んな人間がいるが、学習意欲の無さだけは画一的なのだ。皆いかに楽して単位をとるかということしか考えていない。一番きつかったのが、先生からあてられた学生が無言を貫き通す謎の時間だ。何の意見もないなら分かりませんくらい言ったらいい。(それもそれでどうかと思うが)あの時間はこっちまで気まずい雰囲気になるし、先生の顔なんか見れたもんじゃない。学費払ってる親が見たら泣くぞ。

 

 かくいう私も一年の時は何度も寝坊したし、出し忘れた課題は数知れないし、グループワークの度に拷問かと思う不良大学生ではあるが、それでも目に余る所業の数々だ。以前奨学金について留学生を優遇しすぎじゃないか、という議論があった気がするが、少なくとも私の大学の学生には今以上の奨学金など必要ない。お国の皆様が必死こいて働いた税金や返済したお金をあんな奴らに貸す義理はない、と現役大学生は思う。他の大学生がどうかは知らないが。一応国公立大ではあるのにこんな有様じゃ、私大は一体どんなことになっているのやらと震えるばかりである。(私は地元の友達が少ないので私大に行った高校のクラスメイトがどうなっているかは知らないが、人づてに聞いた話ではクラス一のイケメンは現在DJとして毎夜クラブをブチ上げているらしい)

 

 そしてもう一つ思うのが、何故こんなにも要領の悪い人間がこの大学に入れたのかと思う奴がごろごろ居ることだ。グループ課題で期限ギリギリのギリギリに自分の担当分を提出する奴。リアクションペーパーを講義終わり十分後まで書いて忙しいであろう教授を待たせている奴。先ほど述べた自分の意見を言えない奴。何なんだ一体。共通テストを勝ち抜いてきたんじゃないのか君たちは。こういう瞬間的な器量の良さは受験勉強では身につかないというのか。社会に出たら目に見えない多大な努力よりも小出しで見える小さな努力の方が評価されるものだと勝手に思っているが、そんなんで大丈夫かと思う。とはいえ私も信じられないくらい英語ができないので、周囲に「何でコイツこんな英語力で入学できたんだ?」と思われているのは確実だ。全く偉そうなこと言えない。ごめんなさい。

 

 約一年溜まっていた鬱憤が大学生活が再開したことで爆発してしまった。が、文字にしたらだいぶスッキリした。きっと大学生なんてこんなもんである。程々に講義をサボって遊んでバイトして、たまに痛い目を見て一念発起するが三日坊主で終わるのが常の人種なのだ。キャンパスライフは最後のモラトリアムと呼ばれるが、私含む彼らは一度きりの人生のバカンスを楽しんでいるのだ。どうせ未来に希望なんてないし、働いても幸せになるとは限らんし、今いる恋人とは来年別れているかもしれない。だからぱ~っと頭空っぽにして親とか教授とか周囲の期待とか何も考えずに楽しんだもん勝ちなのである。そして就活の際に築き上げたガクチカ(笑)を面接官にお披露目するのだ。

 しかし、願わくば卒業の時、「この大学に入って良かった!」と心から笑って言いたいものである。

 

 

P.S. 道路の三角州みたいなとこに、白くてクソデカい犬が飼い主と一緒に立ち往生してた。かわいかった。